卒業生のメッセージ(2022年度修士卒)

私は2022年に博士課程を修了しました。研究室では主に電解質材料のシミュレーションを行っていました。
現在は自動車メーカーで電池、半導体、触媒材料に対してシミュレーション、要素技術開発を行っています。

中山研では実験、計算、MIと幅広い分野に触れることができ研究者として視野が広がりました。
その分、学ぶべきことが多く大変苦労しましたが現在の業務にとても活きていると感じています。
アカデミアと同様に企業においてもMI活用が叫ばれていますが、実験、MIと両方理解している人は少ないです。
学生時代に実験、MIと両方経験できる中山研はとても良い環境だと企業にいて感じています。
実験、計算、機械学習とどれをとっても数年で学び切れるものではありませんが
在校生の皆さんにはできるだけ多くの分野に触れていただきたいと思います。
研究内容が面白いと思った方は是非博士進学も検討してみてください。

また月並みですが企業では様々な方と協力して仕事を進める必要があります。
仕事を円滑に進めるために如何に仕事以外の話ができるかが重要だと感じています。
中山研はとても雰囲気が良くコミュニケーションが活発な研究室だと感じました。
時にはうるさすぎもしましたが雑談力が身に付くと思うので是非活発にコミュニケーションをとって楽しんで研究を進めてください。





卒業生のメッセージ(2020年度修士卒)

私は中山研にて、主にマテリアルズ・インフォマティクスに関する研究を行なっていました。
現在もマテリアルズ・インフォマティクスを活用した研究開発を行なっております。

学部4年時に機械学習と出会い、その可能性と技術的面白さに惹かれました。
そして、中山先生にわがままを言い、マテリアルズ・インフォマティクスの研究に挑戦しました。

当時は機械学習分野に詳しい人が研究室内にいませんでした。
そのため、他専攻の方に助言をいただきに行ったり、講習会や書籍などから学んだりと、自ら情報収集・学ぶ日々になりました。
苦労の末、何とか研究を論文化できたことは、今でも私の成功体験の1つになっています。

この挑戦と苦労の経験は、日々新しいことに挑戦する研究開発の現場で、大いに活かされております。
また新しいことに挑戦する場として、社内の機械学習コンペティションやビジネスコンテストに参加し、どちらも優勝を頂けており、この姿勢は評価されつつあります。

研究をしていると、苦しいと感じることがあると思います。私もありました。
でも、その苦しさを乗り超えて、継続・チャレンジすることで頭が1つ出ると信じています。

そして、「挑戦できて、それを応援してくれる場」が中山研究室にはあります。
中山研で研究できるという貴重な機会を活かして、素晴らしい研究室生活を過ごしてください。



卒業生のメッセージ(2021年度修士卒)

私は2021年度に修士課程を修了しました。  
研究室では、マテリアルズ・インフォマティクスの分野で、リチウムイオン電池における優れた材料の探索をテーマに研究していました。現在はIT業界でデータサイエンティストとして働いています。  
研究とは異なる分野を選びましたが、データを活用して業務を効率化するという点では、研究室での経験と共通しています。研究室で培った「データをよく見て、考え抜く力」は、今の仕事でも大いに役立っています。  
研究中は、成果が得られず苦しい時期もありましたが、考え続けることで新たな発見がありました。この「考え抜く力」は、社会に出てからも大きな武器になると感じています。  
研究には困難もあるかと思いますが、ぜひ諦めずに頑張ってください。その経験は、必ず将来の人生に活かされるはずです!

卒業生のメッセージ(2018年度修士卒)

私は2019年に修士課程を修了しました。現在はメーカーでリチウムイオン電池の開発に携わっており、数年後に商品化する製品の電極仕様を決める業務を行っています。業務を行う中で中山研究室で学んだことがとても役に立っていると感じています。
電池はトレードオフの連続で、性能やコスト、安定して製造できるかなど、たくさんのことを両立しなければらなず日々試行錯誤していますが、学生時代に先生方や同期と議論して考えた経験がとても活きています。
研究室生活を送る中で悩んだり迷ったりすることもあると思いますが、諦めずにたくさん考えて欲しいと思います。そうすることで、新しいことが分かって楽しくなったり、自分が将来やりたいことが見つかってモチベーションが上がると思います。研究室で培った経験は将来の基盤になるので、貴重な学生生活を楽しんで下さい。

卒業生のメッセージ(2019年度修士卒)

私は修士までの3年間中山研究室に在籍し、現在はリチウムイオン電池の研究開発職に就いています。
 現在リチウムイオン電池は用途や種類が多様化し、開発加速のためにも多分野の技術の応用が不可欠となっています。私の業務でも自身の専門性の活用とともに、他分野の専門の方々との話し合いの中で開発を進めることが求められています。その中で、中山研究室での様々な計算·実験手法を利用したテーマに取り組んだ経験が、業務で扱う各技術への理解を助けるとともに、開発を進める上でのヒントにもなっています。
 中山研究室には多分野の手法を扱うテーマがあり、多くの方々との関わりや発表の機会があると思います。ぜひその環境を活用して自身のお気に入りの分野を見つけるとともに、幅広い知識を習得していってください。

卒業生のメッセージ(2015年修士了)

2014年度卒業生です。

卒業後はメーカーでリチウムイオン二次電池の開発業務を行っています。研究室で学んだ電池の知識が役立つのはもちろんのこと、大学時代に使っていた評価設備(中にはメーカーまで全く同じものも!)を使う機会が多く研究室時代の経験が非常に役に立つことが多いと感じています。また、社内には第一原理計算などの計算化学を専門に行う部署もあります。私は中山研では3年間実験グループで研究をしていましたが、計算化学についても学んでおけばよかったなと少し後悔している今日この頃です…(笑)

卒業生のメッセージ(2014年修士了)

「私は中山研究室にて3年間、IMG_1243算科学を用いたリチウムイオン電池・燃料電池の正極材料に関する研究に従事し、2014年3月の修士課程修了後に自動車部品メーカーで生産技術者として勤務しています。現在、入社3年目のエンジニアとして、新規製品を世の中へ送り出す為の生産工法の確立(鍛造・プレス・切削・熱処理・めっき)・新規生産設備の手配、また既存製品の品質不良発生に対して工程改善を行って解決することを主業務としています。
生産技術という仕事は毎日当たり前のように部署間(現場,設計,品管等)・社外(設備・金型メーカ等)の人と連携することで業務を進めていきます。その中で自分の意見や事実を簡潔に伝えるコミュニケーション能力や、多大な業務量をこなす為に計画的な仕事の進め方が必須となっています。このようなチカラは人から聞いたり、文献を読むだけで身に付くものでは絶対にありません。自分自身もまだまだ半人前で未熟な社会人ですが、日々、仕事を精一杯こなしていけるのは学生時代に”研究室”という小さな社会の中で、先生や先輩・同期・後輩と切磋琢磨できる環境があり、今に活きているからです。
最後に学生の皆さんに伝えたいのは、研究内容のテーマ自体が重要なのではなく、どのような過程を踏んで物事に取り組めたのかという経験が将来社会で自身の武器になるということです。失敗を恐れず、挑戦心をもって貴重な研究室生活を楽しく送ってください。」

卒業生のメッセージ(2016年修士了)

こんにちは。2016年卒生です。顔写真_夏目

私は学部の一年間と博士前期の二年間を通して計算系として研究をしていました。パソコンとにらめっこしながら、データを集めグラフを作り、少し条件を変えてはまたシミュレーションするという研究でした。

社会人一年目の私は研修中の身であり、まだ業務を請け負ったことありませが、研修の中では「自身の研究テーマを発表しよう」という内容がありました。私の題材は充電できるLi電池です。スマートフォンにも使われているLi電池は身近な話題、しかしこの発表会は同期だけでなく先輩社員や部長クラスも出席。水兵リーベ・・・という呪文も忘れてしまった専門外の人たちに理解してもらえるよう話すことは苦労しました。研究室で後輩に研究手順を教えたこと、オープンキャンパスで高校生にも分かるように研究室の説明をしたこと、そういった経験がこの時に役立ちました。何度か学会発表にも参加させていただいた経験も活かされ、結果として「分かりやすかったよ」という高評価を頂くことができました。

研究をしていると不便に思うことが多々あると思います。こうした方がもっと良くなるのに、、、そう思ったことはすぐに実践しましょう。気づき改善することがとても大切です。

 

卒業生のメッセージ (2013年修士了)

こんに1472638118401ちは。 今年で社会人4年目となり、入社から一貫してリチウムイオン二次電池の開発を行っています。現在のリチウムイオン二次電池は、多岐にわたる用途への応用が進められていて、それぞれに高い性能が求められています。 これらをすべて達成できる電池を目指し、日々開発業務に勤しんでいます。その中で必要となることは、小さなことを見逃さない眼を持つことであると考えています。ちょっとした変化を見逃さないで、試行錯誤を繰り返すことが電池の性能向上につながります。この根幹となる考え方は中山研究室で培うことができました。一回の実験から最大限の知見を得るように、データの解析を入念に行うことが癖になりました。さらに、中山研の特徴でもある材料探索と理論解析、実験系と計算系のように対となる研究を合わせて取り組むことで、知識の幅を広げることができました。